キバレ薩摩アスリート

鹿児島のスポーツ、鹿児島出身の選手を応援するブログです

2020鹿児島スポーツ10大ニュース

本来なら東京オリンピックが開催され、その後鹿児島国体が開催されるという、日本、そして鹿児島のスポーツ界も沸きに沸いた1年になるはずだった2020年。

 

新型コロナウイルスの影響により、東京オリンピックも鹿児島国体も延期になってしまいました。

高校生にとっての目標であるインターハイや甲子園も中止になり、何とも残念な1年になってしまいました。

 

そんな中ではありますが、個人的主観による2020鹿児島スポーツ10大ニュースをあげていきます。

 

 

1位 一山麻緒選手、日本人国内最高記録でオリンピック代表決定

3月8日に行われた名古屋ウィメンズマラソンで、出水市出身の一山麻緒選手(ワコール)が日本人国内最高、女子のみで行われたレースでの日本記録である2時間20分29秒という素晴らしい記録で走り、東京オリンピック代表の座をつかみました。

 

代表になるには、大阪国際女子マラソンで松田瑞生選手(ダイハツ)が出した2時間21分47秒を上回らなければならず、かなり高いハードルでしたが、積極的な走りかつ、後半にも失速せずペースアップするという圧巻の走りでした。

 

1年間で4回もマラソンを走り、ようやくつかんだ代表の座。

ここからわずか5ヶ月で五輪本番と疲労が心配されましたが、延期になったことでその点のみは良かったかもしれません。

 

現在は、駅伝や日本選手権10000mを見る限り、まずまず好調のようです。

来年の1月31日の大阪国際マラソンに出場し、日本記録に挑戦するような報道もありました。

 

ぜひ日本記録の達成、オリンピックでの活躍を期待しています。

 

 

2位 鶴田玲美選手、陸上日本選手権200m優勝

10月3日に行われた、陸上日本選手権の女子200mで鹿児島市出身の鶴田玲美選手(南九州ファミリーマート)が日本歴代3位の23秒17で優勝しました。

 

鶴田選手は鹿児島女子高から大東文化大学に進み、卒業後、鹿児島国体の為に地元の南九州ファミリーマートに入りました。

鹿児島国体での入賞を目標に、職場での仕事後に地元の高校のグランドで、高校生と一緒に練習をしています。

 

全国的には無名でしたが、初出場の日本選手権で好記録での優勝。

国体入賞の目標が一気にオリンピック候補になりました。

 

しかし、鹿児島国体での活躍は見たかったですね。

 

 

3位 稲森佑貴プロ、日本オープンゴルフ優勝

旧松元町出身で鹿児島城西高校卒の稲森佑貴選手が、10月18日に行なわれた日本オープンゴルフ選手権で優勝しました。

 

稲森選手はこれでツアー2勝目で、前回の優勝が2018年の日本オープンということで、2勝とも日本オープンという珍しいケースになりました。

大舞台に強いのでしょう。

 

稲森選手の強さは、何といってもフェアウエイキープ率です。

日本オープンの最終日では、フェアウエイキープ率100%を達成しています。

 

26歳とまだ若く、世界ランクも167位まで上がってきました。

今後の活躍に期待です。

 

 

4位 柔道・濱田尚里選手、オリンピック代表内定

 霧島市出身、鹿児島南高卒の濱田尚里選手(自衛隊)が、2月のグランドスラムの大会でオール一本勝ちで優勝を決めた後、東京オリンピック代表に内定しました。

 

濱田選手は2018年の世界選手権で優勝、2019年は準優勝しており、鹿児島県出身者ではもっとも金メダルに近い選手だと思っています。

寝技に抜群の強さがあり、寝技で世界を制しました。

最近は投げ技にも磨きがかかっています。

 

あまりスポーツに興味のない県民の方は、濱田選手を知らない方も多いと思いますが、東京オリンピックが順当に行われていれば、一躍県民のヒロインになっていたはずです。

 

来年はオリンピックが無事開催されて、そうなることを祈ります。

 

 

5位 遠藤保仁選手、J1最多出場試合数更新

桜島出身で鹿児島実業卒の遠藤保仁選手が、7月4日のセレッソ大阪戦でこれまでの楢崎正剛選手の記録を抜き、632試合のJ1最多出場記録を更新しました。

 

遠藤選手はそれだけではなく、国際Aマッチの日本人最多出場記録も保持しており、鹿児島が生んだサッカー界のスーパースターです。

ワールドカップでのあのFKでのゴールは忘れられません。

 

3兄弟として有名ですが、3男の保仁選手や、オリンピックにも出た2男の彰弘さんよりも長男の拓哉さんの鹿実時代のプレーが個人的には印象深いです。

前園選手と同級生で、鹿実が初めて国立に行った時のあのテクニックには魅せられました。

 

保仁選手は現在は期限付きでJ2の磐田に移籍していますが、最後にはぜひユナイテッドでプレーして欲しいです。

 

 

6位 岡澤セオン選手、オリンピック出場権獲得

鹿児島県体育協会所属のボクシング・岡澤セオン選手が、3月に行なわれたアジア・オセアニア予選で東京オリンピック出場権を獲得しました。

 

岡澤選手は山形県出身で、中央大学卒業後、鹿児島国体の為に強化を図っていた鹿児島に就職しました。

鹿屋市のジムで鹿屋工業高校3年の荒武一真選手らと練習しています。

 

その荒武選手ですが、今年は全国選抜、インターハイ、鹿児島国体と全て中止になってしまいましたが、行われていればおそらく高校3冠を勝ち取ったであろう逸材です。

鹿児島国体の大注目選手になる一人でした。

 

駒澤大学に進学するとのことですが、2023年の鹿児島国体、2024年のパリオリンピックでの活躍をきたいします。

 

岡澤選手は、来年の東京オリンピックでの活躍と2023年の国体までは鹿児島に残ってもらい、ぜひ優勝してもらいたいです。

 

 

7位 全国高校女子駅伝、神村学園準優勝

県予選の指宿のコースで出した1時間6分4秒の国内高校最高記録をひっさげて、優勝候補筆頭で臨んだ今大会。

オール2年生で準優勝だった昨年の悔しさを晴らすべく、最強チームで2年ぶりの優勝と大会新記録を目指して挑みました。

 

結果は悔しい準優勝

調整等うまくいかずに、駅伝の難しさを痛感しました。

 

こちらについては前回のブログで詳しく書いています

 

 

 

8位 全国高校女子サッカー、神村学園準優勝

1月3日から行われた、全国高校女子サッカー選手権で、神村学園が5年ぶりに決勝に進出し、2005年以来の優勝を目指しましたが、静岡の藤枝順心高校に0-1で惜しくも敗れて準優勝でした。

 

5年前も同じ藤枝順心に2-3と1点差で敗れています。

雪辱とはなりませんでした。

 

しかし、全国の上位陣は実力拮抗しており、接戦を勝ち抜いての決勝進出は立派です。

 

もうすぐ始まる2021年大会では、15年ぶりの優勝を目指して頑張って欲しいです。

 

 

9位 新鍋理沙選手、現役引退

霧島市出身の女子バレーボール・新鍋理沙選手が6月30日現役引退を発表しました。

 

新鍋選手は、鹿屋中央高校ではインターハイ優勝メンバーで、Vリーグの久光製薬で活躍して日本代表になりました。

安定したサーブとレシーブが武器の選手でしたが、173センチと小柄ながら強烈なスパイクも魅力でした。

 

2012年のロンドンオリンピックでは銅メダルメンバーになっています。

 

同じ銅メダルメンバーの迫田さおりさんと共に、鹿児島県民にスポーツの魅力を伝えてもらいたいです。

 

 

10位 都道府県対抗女子駅伝、鹿児島県5位入賞

1月12日に京都で行われた都道府県対抗女子駅伝で、鹿児島県が健闘して5位入賞を果たしました。

 

期待された京セラ・山ノ内選手の欠場などもあり、苦戦が予想されましたが、神村学園勢の5人の安定した走り、中学生の好走も光りました。

以前は鹿児島は中学生区間は苦戦していましたが、今回は区間6位、7位と共に一桁順位です。

レベルが上がってきた証拠でしょう。

 

そして、強豪ひしめく中で区間8位の力走、5位でチームをゴールさせたアンカーの西田美咲選手の走りは素晴らしかったです。

西田選手は奄美出身で、神村学園から鹿屋体育大学に進み、卒業後は実業団のエディションに進みました。

特筆した成績は無いものの、地道に頑張ってきた成果が出てきています。

今年は10000mで自己ベストも更新しています。

 

この大会で優勝した京都のアンカーでゴールテープを切ったのは、鹿児島出身の一山選手でした。

 

 

 

今年は新型コロナウイルスの影響で、色々な大会が中止、延期になりさびしい年になりました。

来年は鹿児島のスポーツ界がもっと盛り上がることを期待します。

 

プロ野球や大相撲の県出身選手の活躍や、ユナイテッドのJ2復帰など、プロスポーツの活躍も見たいです。

そして、久しぶりに甲子園での鹿児島県勢の躍進も期待します。