平成最後の場所となった大相撲春場所は横綱・白鵬が全勝で42回目の優勝を飾りました。
平成を締めくくる場所で、平成に史上最多の42回の優勝など数々の記録を打ち立てた、白鵬の優勝で幕を閉じれたのは良かったのではないでしょうか。
注目の大関取りの場所となった貴景勝は、千秋楽で10勝目をあげて大関が確実になりました。
白鵬貫禄の42回目のV
近年衰えも見える白鵬ですが、今場所は相撲の上手さも光りました。
全盛期の懐深く受け止める大横綱の相撲は見られなくなりましたが、相撲の上手さ、ここぞのスピードはさすがでした。
本人もインタビューで言っていましたが、色々と問題もありましたが、平成を彩った千代の富士、貴乃花、朝青龍などの大横綱を抑えて最高の成績を残した白鵬が、平成最後の場所に優勝を飾れて良かったと思います。
衰えも見られますが、角界を引っ張っていく力士が他に現れない現状、新しい時代もしばらくは白鵬が中心になるのではないでしょうか。
異例の大関入れ替え戦、貴景勝が勝利
千秋楽は、14日目まで9勝5敗で勝って10勝目をあげたら大関確実、9勝止まりなら見送りかと千秋楽に大関昇進のかかる貴景勝と、今場所カド番で14日目まで7勝7敗で負けたら関脇陥落の栃ノ心の取り組みとなりました。
サッカーで言えばJ1,J2の入れ替え戦のようなものです。
長年相撲を見てきていますが、千秋楽の一番だけでこのような勝ったら昇進、負けたら陥落というのを見た記憶はありません。
結果は貴景勝の圧勝で、大関昇進を確実にしました。
栃ノ心は大関在位わずか5場所での陥落となりました。
しかし、来場所10勝して復帰する可能性は十分にあります。
四つに組み止めて上手を取れば絶対の強さがあるだけに、来場所はいま全盛の押し相撲対策をしっかりして、なんとか四つに組み止める相撲にもっていきたいですね。
まずは足の状態を万全にすることが大切です。
横綱大関今場所は54勝21敗
先場所は横綱大関の通算成績は30勝29敗という成績でした。
今場所は栃ノ心は負け越しましたが、5人通算54勝21敗と大きく勝ち越す事ができました。
白鵬の全勝もそうですが、苦戦の場所の多い豪栄道が12勝したのが大きかったですね。
横綱・鶴竜は10勝5敗でしたが、何か妥当と思えるところはさびしいです。
来場所は再び優勝争いに絡んできて欲しいです。
平成の大相撲も終了
本日で平成の本場所が終了してしまいました。
若貴フィーバーで始まり、ハワイ勢、そしてモンゴル勢の躍進が目覚ましかった平成の相撲界でした。
日本人力士で見ると、特に近年上位に来るのはほとんど大学・高校のアマチュア相撲出身力士がほとんどです。
これも時代なのでしょうか、15歳で入門してきて上まで上がってくる力士がほとんど見られなくなりました。
ハングリーさに加え、相撲を始める際の元々待っている身体能力も、モンゴル勢と比べれば劣っているかもしれません。
新しい時代はぜひ北の湖、千代の富士のような日本人の大横綱、スーパースターが誕生してもらいたいです。