カープとマラソン観戦のススメ

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平成のオリンピック回顧録④~アテネ

平成のオリンピックを振り返るシリーズ。今回は2004年アテネオリンピックです。

 

アテネといえば日本勢が大躍進した大会でした。

金メダルの数は、1964年の東京オリンピックに並ぶ16個も獲得しました。

全参加国の中でもアメリカ、中国、ロシア、オーストラリアに次ぐ5位と大健闘でした。

 

16個のうち、ハンマー投げの室伏選手は繰り上げ金メダルでしたので、日本勢が獲得した15の瞬間をすべてテレビで生観戦しました。

 

決勝は全て深夜に行われたので、連日の寝不足で仕事に行った覚えがあります。

 

前回まではメダルに関係なく「名場面ベスト5」をあげていましたが、今回は16個の金メダルすべてを振り返ってみたいと思います。

 

 

 

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●柔道男子60キロ級 野村忠宏

見事にオリンピック3連覇です。

3連覇は柔道史上初、全競技通じて当時ではアジア史上初です。

そして、日本の夏季オリンピック100個目の金メダル。さすがに持っていますね。

 

●柔道男子66キロ級 内柴正人

 すべて1本勝ちで金メダルを獲得しました。

技の切れ、上半身のパワーに秀でた選手でした。

前日の谷、野村の金メダルに続いて、日本の勢いを繋げてくれました。

 

●柔道男子100キロ超級 鈴木桂治

本来100キロ級の選手ですが、見事な金メダル。

この階級ではスピード、技の切れが抜けていました。

ソウルオリンピックで斉藤仁が獲得して以来、3大会最重量級では金メダルを逃していましたが、平成初の最重量級金メダルでした。

 

●柔道女子48キロ級 谷亮子

「谷でも金」でした。

4大会連続出場で、銀、銀、金、金はすごいですね。

しかもその間、常に世界のトップ選手として君臨していました。

金メダル後のインタビューで「シドニーのときより何倍もうれしい」と言った言葉が印象的でした。

 

●柔道女子63キロ級 谷本歩実

古賀稔彦の愛弟子の谷本、古賀ばりの技の切れで見事な金メダル。

明るいキャラクターも印象的でした。

国内ではライバルが多く、敗れることもありましたが、オリンピックでは強さを見せる選手でした。

 

●柔道女子70キロ級 上野雅恵

個人的には大好きな選手でした。

柔道3姉妹の長女で、地味な存在ながら強さを見せてくれました。

このあたりの金メダルが、今大会の日本の流れを大きく引き寄せたと思います。

 

●柔道女子78キロ級 阿武教子

アトランタ、シドニーと2大会連続で初戦で敗れていた阿武。

今回は期するものがあったでしょう。

準決勝のフランスのルブランとの延長戦は鮮烈に覚えています。

悲願の金メダルでした。

 

●柔道女子78キロ超級 塚田真希

うれしい金メダルでした。

キューバのベルトランとの決勝での抑え込み、力が入りました。

このような勝ち方の金メダルが今大会の日本勢の金メダル量産の原因ではないでしょうか。

 

これまでのオリンピックでの日本の女子柔道での金メダルは、アトランタの恵本、シドニーの田村の2つだけだったのが、今回だけで5つも金メダルを獲得しました。

 

●体操団体金メダル

今大会日本勢のハイライトといっていいのではないでしょうか。

かって日本のお家芸と言われた体操競技ですが、団体での金メダルは28年ぶりでした。

 

現地時間で深夜11時頃までかかって行われた団体戦。日本時間では決着がついたのは朝の7時過ぎでした。

結局徹夜で観戦して仕事に行きました。

 

実況中継をしていたNHKのアナウンサーの「栄光への架け橋だ」はオリンピック史上に残る実況になりました。

 

●競泳男子100メートル平泳ぎ 北島康介

「超気持ちいい!」金メダル。

前年の世界選手権覇者の北島と、世界記録保持者のハンセンとの戦いに注目が集まりました。

結果は「やっぱり北島強かった」でした。

 

●競泳男子200メートル平泳ぎ 北島康介

100メートルに続いて2冠を目指した北島。

200メートルでは2位を1秒以上引き離す快勝でした。見事に2冠達成です。

 

●競泳女子800メートル自由形 柴田亜衣

まさにうれしい誤算でした。

本命のフランスのマナドゥに先を行かれていましたが、終盤から少しずつ差を縮めてきて、まさかまさかと思っているうちに逆転しました。

 

レース後のインタビューで、先生から言われたという「あわてず、あせらず、あきらめず」というフレーズがとても印象に残っています。

のほほんとしたキャラクターもとてもよかったです。

 

●女子マラソン 野口みずき

シドニーの高橋尚子に続いて日本人2大会連続の金メダル。

ラドクリフやヌデレバといった強豪と並んで優勝候補の一角にあげられていた野口。

25キロ過ぎのロングスパートで独走状態に入りました。

シドニーの高橋もそうですが、このロングスパートが今の日本人選手には出来ない事です。

最後はヌデレバの追い上げにあいヒヤヒヤしましたが、逃げ切っての金メダル。

 

この大会は土佐礼子が5位、坂本直子が7位と全員入賞しました。

まさに黄金時代でしたね。

 

●レスリング女子55キロ級 吉田沙保里

今大会から正式種目に採用になった女子レスリング。

山本聖子との代表争いを制して出場しました。

当時大学生の吉田は準決勝で苦戦はしましたが、持ち前のスピードでまずはオリンピック最初の金メダルを獲得しました。

 

●女子レスリング63キロ級 伊調馨

のちに女子として前人未到のオリンピック4連覇を達成する伊調。

まだ20歳ながら、落ち着いた懐の深い試合運びが印象的でした。

本来の階級ではないのですが、一回り体の大きい選手をさばく姿にセンスを感じました。

 

●ハンマー投げ 室伏広治

前年の世界陸上で銀メダルを獲得していた室伏。

金メダルが期待されていましたが、ハンガリーのアヌシュに敗れて2位で終わりました。

しかし、その後アヌシュがドーピング違反で失格になり、室伏が繰り上げ金メダルになりました。

 

これで今大会日本勢16個目の金メダルで、1964年東京オリンピックと並び最多となりました。

 

 

連日大活躍した日本選手団でした。

寝不足で辛かったですが、とても楽しみの多かった大会期間中でした。

次回の東京オリンピックではこの記録をどれだけこえてくれるのか楽しみです。